オーナー様が借家にされている築42年の木造住宅ですが、今後ご自身でお住まいになる予定の為、屋根と外壁の大掛かりな外装リフォーム工事となりました。
当初は屋根も塗装仕様の予定でしたが、オーナー様は今後20年以上お住まいになる事を希望されていましたので、屋根はカバー工法を提案させて頂き、傷んだ南面ベランダの軒天部の張替えと破風板の板金巻きを提案させて頂きました。 カバー工法を施工するにあたっての注意点は予め野地板の不具合を確認する必要が有る事です。もし、傷んだまま施工した場合には野地板下垂木への取付けの強度不足で、強風の場合などは耐久性に問題が有る場合も有ります。コンパネなどを全面に貼って補強することも可能ですが、屋根の荷重が増す事にもなるので張替えを検討された方が良いでしょう。 最初に軒樋と竪樋を撤去した後ケラバ(軒先の先端部)を5.0cm程切断します。ガルバリュウム鋼板(t=0.35mm)を重ねた場合軒先が軒樋を飛び越えてしまうため切断します。防水の為アスファルトルーフィングを敷いた後定尺のガルバリュウム鋼板(t=3.5mm)を張り、キャップを被せてから吊り子と共に工具を使用して瓦棒全体を締めます。
破風板は耐久性向上のために板金包みとし、横風からの雨水を防ぐための為唐草(軒先の天端部)を取り付け、新規の塩ビ製軒樋を取り付けます。
1階屋根(下屋)の壁と屋根の取り合い部は特に漏水に繋がり易いため、既存の水切りは撤去した上でH=15.0cm程度外壁内側に差し込んで取り付けます。最後に軒樋に集水器を取り付けて竪樋を取り付けて完了します。
瓦棒屋根の発錆・退色・塗膜剥がれが進行しています。
軒先は特に腐食し易いため漏水に繋がります。部分復旧は困難です。
漏水に取る軒天部の塗膜剥がれ。
ケラバ(軒先の天端部)を5.0cm位カットして短くします。
ケラバ撤去完了状況。
既存の屋根にアスファルトルーフィングを敷いて行きます。
定尺のガルバリュウム鋼板(t=3.5mm)を敷き込みます。
キャップを取り付けて吊り子と共に締め固めます。
屋根全体の瓦棒を締め固めます。
木製の破風板を板金包みにして横風から雨水の侵入を防ぐための唐草を取り付けます。
唐草取付け完了。
塩ビ製の新規軒樋を取り付けます。
1階の屋根と外壁の取り合い部の水切り壁側にH=15.0cm程差し込んで新規水切りを取り付けます。
水切り取り付け完了
施工完了 2階屋根。
取付け完了 1階屋根。
住宅のブロック補修工事と玄関前土間床タイル張替えがが完了し、ブロックをセメントフィーラー(セメント系下塗り材)で鏝仕上げしましたが、表面に色むらが出るのとエフロレッセンス(モルタルから出るアルカリ成分の流出)が発生して見栄えが良くありません。
ブロック塀の塗装の際には地下から上がった水分をブロック塀が吸収し、どうしても塗膜剥がれが生じ易い為通常の塗装仕様では塗れません。
そこで施主様と協議の上、セメントフィラーブロック専用塗料での塗装をお勧めして施工させて頂きました。特徴としては塗料は同じセメント系でブロックには親和性が有り剥がれにくく、多少の弾力性が合って経年劣化による目地のひび割れも防止できます。
ブロック塀の塗替えなどには耐久性・美観にも優れ最適ですが、難点は厚塗り仕様で材料費がやや高いことです。
今回は砂骨ローラーでさざ波調のパターンを付けて仕上げ、耐久性の向上と共に美観も改善されて施主様にはご評価を頂きました。
施工前
ブロック改修・タイル張り完了
ブロックのセメントフィーラー金鏝塗り完了。エフロが流出。
ブロック専用塗料を鎖骨ローラーで厚塗り。
施工完了
施工完了
住宅の外壁改修工事が完了下施主様より追加工事の依頼が有り、外構・駐車場舗装工事を行いました。築50年ほどになる住宅廻りのブロックは植栽の根が張って傾き、玄関の前の床タイルは剥がれて美観を損なっていました。
施主様のご要望としては、ブロックの基礎までを含んだ全面改修案でしたが、基礎はしっかりしている為残して1~2段のみ手を加える事でご了承を頂き、一部既存の植栽の撤去を含んだ改修工事となりました。
玄関前の床タイルとモルタル下地は撤去し、新しく下地を作って新たな150角タイルを張り直しを行いました。タイルの色は各種サンプルを手配した中から外壁に合った物を選択して頂き、下地から作り直して仕上げました。
表面が荒れて凹凸のある駐車場の有るアスファルト層は撤去し、新たに路盤を作ってから厚さ5.0cmのアスファルト打ち直しとします。なお、透水性のあるアスファルトの為雨は浸透性が有り水は溜まり難くなります。
施工期間 4日間。
施工前
施工前
施工前
既存ブロックの解体
基礎はそのまま残します。
傷んだタイル・モルタル下地撤去完了
タイル下地
既存アスファルトの撤去
路盤(砂利の層)を作り直します。
舗装・転圧(締固め)。
ブロック積み完了
ブロック積み完了
タイル張り完了
舗装完了
お客様は築30年以上を経過する
トタン屋根の家ですが、玄関が接近したお隣から落雪の苦情があり、
雪止め取付工事の依頼を頂き施工しました。取付作業には屋根は6寸勾配有る為足場の架設は必須です。
積雪の少ない仙台であれば通常タイプ の
雪止め2列程度で十分ですが、勾配がきつく効果がない為W=200メッシュタイプの
雪止めとし、今回は両長手方向に2列取り付けることになりました。お客様は3年前に他の業者さんに頼んで屋根・外壁の塗装が済んだばかりですが、この状況で断る訳にも行かず大きな出費となりお気の毒な状況です。
取付は既存の
雪止めにSUS性の針金で固定するタイプで屋根に損傷を与えることはありません。特に北側の屋根に積もった雪が頻繁に落下するようでしたが、この冬からはトラブルも回避で出来て安心です。




当初、外壁塗装のみで、
モニエル瓦屋根の塗替えは予定されていませんでしたが、足場を架設後の調査により屋根は汚れとともに着色剤のスラリー層が露出していることが判明しました。新築時にはこのスラリー層の上にクリアー塗膜が載っていましたが、築15年を経年することにより剥がれてしまい、赤い着色剤(スラリー)が流出したものです。
施主様に屋根の現状確認を頂き、
モニエル瓦の塗替えをご検討頂きましたが、今回はマイルドシリコン(大同塗料)を選択して頂きました。この塗料は2液型のシリコンアクリル樹脂塗料ですが、特徴はプライマーなどの下塗りは必要なく、標準仕様では仕上材の2回塗りで仕上がることに有ります。
但し、既存のスラリー層を可能な限り除去することが前提で、今回はトルネードタイプのノズルで時間を掛けて高圧洗浄し、落ちにくい箇所は金属フラシ掛けを併用の後2回目の高圧洗浄を行いました。洗浄後は軍手で擦っても着色剤が付かない状況を確認して塗装作業に取り掛かります。
モニエル瓦は7箇所のひび割れや欠損が見られましたが、現在、メーカー3社とも生産を取りやめているため瓦の入手は困難で、シリコンシール処理で補修を行いました。
メーカーの標準仕様では素地の痛み具合により3~4回塗りが必要と有りますが、今回は比較的吸い込みは少なく2回塗りで仕上がり光沢も出ました。
施工するに当たっては高圧洗浄時の養生対策が必要で、今回は屋根の軒先から高さ1.5m程度までメッシュ養生して隣家への飛散を防ぎました。隣家に車があったり洗濯物干しがしてある場合には特に注意が必要です。また、多量の着色剤の流出が有りますので、破風板や樋の洗浄が必要になる場合が有ります。

施工前

高圧洗浄

1回目高圧洗浄完了

1回目の洗浄後の状況

1回目の洗浄後の状況

金属ブラシ掛け

スラリーの除去確認

2回目高圧洗浄完了
モニエル瓦の補修 変成シリコン

下塗り 瓦下端の刷毛塗り

下塗り

下塗り完了後 下端の上塗り

上塗り

上塗り

上塗り完了

上塗り完了
【関連サイト】
住宅塗替えドットコム 仙台
住宅塗替え工事の際、時々土台基礎のひび割れについてのご相談を頂く庫が有ります。ひび割れと言ってもその程度は様々で、震災による欠損を伴うひび割れも有れば、ただ単に基礎の塗られた薄塗りモルタルの表面だけのひび割れの場合も有ります。薄塗りモルタルのひび割れの際は、基礎そのものに損傷がおよんでいる事はなく無視しても構いません。
良くあるケースは地震や震災時の損傷がそのまま残っている場合で、住宅の安全強度の観点から専門的な知識は持ち合わせていませんが、施主様のご要望により基礎のエポキシ樹脂注入工事を行うケースが有ります。
注入の工法はひび割れの幅に応じて異なりますが、基本的に幅0.3mm以上1.0mm未満の場合は低圧注入、1.0mm以上がガンによる注入工法となります。工期は、目止めの為のシール材処理と注入用の座金取付けに1日、注入及び硬化迄1日、シール・座金撤去及びセメントフィラー塗布の計3日間。意外と手間のかかる工事です。
なお、基礎は地中に埋もれている為、少なくとも地面より2~30cm程掘り下げたほうが良いでしょう。

施工前

エポキシ樹脂低圧注入

エポキシ樹脂ガン注入

セメントフィラーを塗布して補修跡をきれいに仕上げます。
【関連サイト】
住宅塗り替えドットコム仙台明和
首都圏のお客様からネットよりお申込み頂いたRCアパート・共用廊下・階段の下地補修に取り掛かりました。
築25年を経過する賃貸アパート・マンションは定期的な修繕がされていないケースがほとんどで、屋上防水層・外壁・鉄部・廊下・バルコニーの床等に自然劣化に伴う損傷が見られます。
RC建物の場合はコンクリートの中性化に伴う鉄筋の爆裂・ひび割れ・欠損は避けられず、定期的なメンテナンスを怠ると躯体にダメージを与え・美観は勿論耐久性や安全性が低下して資産価値の低下にも繋がりかねません。しかし、多くの建物は管理が行き届かず放置され、入居者の入退出に伴う室内のリフォームはともかく、外部は殆ど手が回っていないというのが現状です。
今回、施主様のご要望としては屋上や足場の必要なバルコニー側を除き、共用廊下・階段の壁・天井の塗装及び防水に絞った工事を優先して行うことでした。塗装にあたっては下地補修の重要性をご理解いただき、共用廊下の床や凍害で傷んだ階段の防水工事を提案させて頂き工事に着手しました。
作業の手順は、調査・マーキングに従ってひび割れ補修・浮き注入・欠損補修・剥離部の補修作業を行い、外壁・手摺壁・天井・段裏の下地を整えパターンを戻します。適切な塗装作業を行うためにはこの下地補修作業が重要で、仕上がりを大きく左右する重要な工程なのです。

施工前

施工前

調査・マーキング(鉄筋の爆裂ヶ所)

ひび割れ 0.3mm以上 1.0mm未満 エポキシ低圧樹脂注入

階段踏面のモルタル浮き注入 エポキシ樹脂注入

床モルタル浮き エポキシ樹脂注入

階段 段裏鉄筋爆裂補修 エポキシモルタル充填

ひび割れ補修完了

段裏 鉄筋爆裂補修完了
【関連サイト】
仙台住宅塗り替え.com 明和
築50年以上経過する外壁のパターンは1Fが吹き付けタイル、2Fが吹付けリシン仕上げになっています。過去に改修工事がされてはいますが、どちらもパターンが揃わず美観を損なっています。最近の住宅塗替えではめったに有りませんが、今回は左官仕上げを行った後、新たにパターンを付けて塗装仕上げを行う事となりました。
綺麗なパターンを吹くためには一旦左官仕上げを行、下地を平滑にする必要が有ります。左官仕上げはプライマーを塗布して金鏝で粗仕上げの後仕上げを行い、外壁の他軒天、破風、玄関廻りの壁範囲を仕上げします。
2日間の乾燥期間をおいた後、シーラーを塗布してエアレスでベース吹きを行います。ベース吹きが乾燥したことを確認し、玉吹きを行い、半乾きの状態でローラーでヘッドカットを行います。このパターンが吹付けタイルと呼ばれる仕上げですが、これにはパターンの大きさや均一な模様を付けるための高度な技術と経験を要します。
特に、近年の外壁塗装は一部刷毛塗りで殆どがローラー塗り仕上げのため、玉吹きが出来る熟練した職人が少なくなっているのです。また、吹付けの場合は近所の家や車へ飛散する恐れが有り、徹底した養生が必要になり同時に足場材の養生も必須です。
今回は、施主様のご要望に応じてやや小さめのパターンで仕上げましたが、施工後はパターンも揃っていて仕上がりも良く、3部艶有り仕上げも落ち着いている風合いで評価を頂きました。

プライマー塗布

左官 金鏝粗仕上げ

左官 金鏝仕上げ

左官仕上げ完了

シーラーを塗布後にベース吹き

ベース吹き完了

玉吹き (吹き付けタイルパターン仕上げ)

玉吹き完了

中塗り・上塗り完了 (パーフェクトトップ)

施工完了
【関連サイト】
住宅塗り替えドットコム仙台 明和
ネットよりお申込みの有ったお客様の建物調査を行いました。築30年のコロニアル屋根は14年前に1回塗替えをされていますが、実際屋根に上がって調査を行ってみると予想外の劣化が確認されました。
屋根上に上がって見るとフカフカした感触が有り、野地板や垂木に損傷が有ると思われます。特に北側は劣化が激しく、冬期間の積雪によるコロニアルの劣化が顕著でした。屋根以外にも、木製の破風板や軒天のボードも雨水による劣化が見られ、部分補修なしでは塗装できません。コロニアル屋根は宮城県が北限と言われていますが、仙台市内では2/3位の住宅はこの工法になっています。
コロニアル屋根はひび割れや北面軒先の凍害による破壊が見られ、とても塗り替えで対応できる状況ではない事を説明させて頂きました。改修の工法としては張替え又はガルバリュウム鋼板によるカバー工法が上げられますが、施主様がこの先何年お住まいになるかによって難しい選択になります。
また、カバー工法を選択した場合、そのまま防水シートを貼って被せるわけにも行かず、t=11.0mmの構造用合板を張ってからの被せ工法となります。加えて、傷んだ木製の破風板を鉄板巻きとし、傷んで勾配不良が見られる軒樋・縦樋も全面交換が望ましいと思われます。今後提案書を作成し、施主様にご説明をさせて頂きます。
【関連サイト】
住宅塗り替えドットコム仙台 明和





♯コロニアル屋根 ♯カバー工法 ♯破風鉄板巻き
木造住宅のモルタル吹付けタイル又はリシン面のひび割れですが、ラスモルタル塗りのためRC外壁の様にエポキシ樹脂注入はできません。補修方法はひび割れの幅によりますが、補修材としては一般的に微細なひび割れの場合水性の微弾性フィーラー刷り込みが行われます。
一般の方がホームセンターで買ってきたシリコンシールで埋めているケースが良く見られますが、実はこれが塗装屋泣かせの問題有りの補修方法なのです。価格の易いシリコン樹脂シールは後でミミズ腫れの様に塗膜がブリードしてしまいます。
ブリード現象とは、外壁のひび割れ(クラック)を補修する際に使うシーリング(コーキング)剤に含まれる可塑剤が表面に出て行き塗料と反応して変色する現象です。外壁にグレーで塗ったようなミミズ跡のような症状がブリードです。しかも、密着力の強いシリコンは撤去が困難で、おまけにその上に塗料が載りにくいう特性が有ります。
今回は、築50年以上経過する物件のため、ひび割れ巾が0.5mm~2.0mm程有り、エポキシ系注入剤の高粘度タイプをゴムヘラ刷り込みにて対応しました。なお、ひび割れの幅により中粘度と高粘度タイプの使い分けも必要です。このタイプの注入剤はシール材のようなブリードもなく、痩せることもないので仕上げがより綺麗になり強度も向上します。

施工前

施工前

施工前

エポキシ樹脂刷込み

施工完了

施工完了

施工完了
【関連サイト】
住宅塗り替えドットコム仙台 明和
今回、ネットより見積もりを頂き着工した物件は築50年以上の木造住宅。過去、何回かの改修工事が行われていますが、今回は外壁の下地調整を伴う工事です。
外壁のモルタルは1F廻りが吹付タイルで2Fは吹付けリシン。共に劣化が進んでひび割れ・パターンの剥離やリシンの風化に伴う脆弱化の進行が見られます。
塗装工事を行う場合、劣化した箇所をサンダーで除去し、下地を整えてからベース吹きを行い、新たにパターン付け(玉吹き)をしてから仕上げ塗装を行う必要が有ります。
その前段階で重要な工程がサンダー掛けで、ここで下地をと整えないと新たにきれいなパターンを付けることが出来ません。
作業は、バキュームクリーナーに集塵装置付きのサンダーをセットし、外壁・軒天・破風の順で作業を行います。作業は粉塵と騒音を伴う作業で、近隣の皆様にはその旨事前に説明が必要です。
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【関連サイト】
住宅塗り替えドットコム・仙台 明和
屋上防水層の漏水原因や不良は専門知識が無いと把握が困難で、気が付かないうちに防水層の劣化が進行しているケースが良く有ります。防水改修は漏水が始まってからでは手遅れで、その前の段階で把握して防水改修を行うのが望ましいと良く言われています。
防水層の点検は危険を伴う為誰にでもお勧めすることは出来ませんが、比較的安全な環境の場合には半年に1回程度の定期な点検やドレン廻りの清掃をお勧めします。その都度屋上の劣化の進行を把握し、漏水に至る前の適切な処置(部分補修或いは全面改修)の判断が必要となります。
しかし、専門知識のない方にとっては何をどのように判断すれば良いか分からないのが実情と思います。そこで、今回は典型的な劣化の状況と判断のポイントを上げ、一つの目安として頂ければお役に立つと思います。
前提条件としての既存の防水層は以下の通りです。
● 築年数・・・ 15年~25年程度
● 防水仕様・・・ アスファルト露出防水層(全面改修は行っていない)
● 改修状況・・・現在漏水はないが部分補修(漏水による)1回程度
確認の為のポイント箇所
① 平場・立上り
アスファルト防水層の亀裂や膨れ及びシートジョイント部の亀裂。
② パラペットの天端及び立上り
ひび割れの有無。
③ 立上り押え金物シールの劣化
シールの亀裂や剥離の有無。
④ 降雨後の水溜りの有無、又は排水不良。
全体の勾配が悪く平場に水が溜まっている。泥の堆積や草木の繁殖による排水不良。ドレン廻りが低くなって排水不良の状況など。
⑤ ドレン目皿を外した状態での漏水の確認。
ドレン目皿を把持してアスファルト防水層との間に亀裂があるかどうかの確認。亀裂と共に防水層の下に水が溜まっている場合は今後漏水の可能性は高くなります。なお、漏水事故の70%程度はドレン廻りの不具合から生じています。

全体の状況

防水層の膨れが顕著になると亀裂や穴開きが生じやすくなります。

ドレン廻りの防水層の亀裂は最も漏水に繋がりやすい。

平場・立上りの入隅部は膨れが発生し易く、その後ジョイント部に亀裂・剥離が生じやすい。

パラペット天端・立上りのひび割れは漏水の原因となります。ひび割れ補修及びウレタン塗膜防水で対応する必要が有ります。

防水層立上り金物押え箇所上のシールは劣化し易く、剥離箇所から雨水が防水層内部に入ると漏水に繋がりやすい。全面改修時にはシールの打ち替え及びアルミ水切りの設置が望ましいです。

陸屋根全体の勾配不良による水溜り。めったに有りませんが新築時の施工不良の可能性が有ります。水が貯まると凍害が発生しやすく、防水層は3年位で劣化が進行します。

排水ドレンの位置が高く排水不良となっています。防水改修時に改修ドレンを設けなかったり、適切な納めをしていない場合に発生し易い。。

日頃の屋上点検を怠っているといつの間にか草木の繁殖が進みます。放置すると根が防水層を突き破ることも有ります。

ドレン目皿を撤去ごの状況。降雨後に観察すると防水層の下に雨水が侵入しています。漏水の繋がりやすいため早急な全面防水改修が必要です。(改修用ドレン設置が必須です)
【関連サイト】
マンション修繕工事サイト仙台 明和 屋上防水工事
セキスイハイムの外壁塗り替えの際、お客様よりよくある質問が外壁サイディング見附板の隙間の問題です。下から見ると余りま立ちませんが、横又は上から見ると見附板が湾曲して外壁との間に隙間が生じています。
原因は、地震又は温度上昇で樹脂製の見附板が湾曲したものと見られ、大きな場合は巾1.5cm程度に広がっていることが有ります。セキスイさんに問い合わせると防水の点で問題ありませんとの回答が返ってくるそうです。確かに、サイディングのジョイント部の上端には防水シートが被っているので、サイディングと中に防水シートが切れなければ雨水の侵入はありません。
但し、見た目が気になる方には補修を希望される方もいますが、セキスイさんでは中々補修には応じてくれないようです。理由は足場がないと作業がしにくいからと思れます。
外壁塗装の際には足場を架けますので、そのついでに補修をお勧めします。補修は簡単で、見附板を外して受け金物をプライヤーなどで調整して戻せば完了です。塗装職人で対応が難しい場合には金物職人や大工さんに依頼すれば良いと思います。

施工前

施工前

施工前

見附板を撤去

受け金物をプライヤーで調整

見付け板を戻して完了
【関連サイト】
住宅塗り替えドットコム仙台 明和
4年前に室内への漏水で屋上パラペットを部分防水補修させて頂きましたが、その後の経年劣化に伴い全面防水改修のご相談を頂きました。
調査診断書と御見積書を提示させて頂き、冬期間はウレタン塗膜防水には不向きな為、施主様のご事情に合わせ6月になって施工させて頂きました。
施主様としては、出来るだけ耐久性を持たせてコストを縮減し、メンテナンスもいらない仕様にしたいとのご要望でした。
既存の防水層はアスファルト露出防水ですが、今回の仕様は耐久性が有って保護塗装などのメンテナンスの要らない、塩ビシート防水機械固定式工法を提案させて頂きました。東西の側溝は既存のウレタン塗膜防水の塗り替えで対応し、共に、防水性強化のため改修ドレンを設置しました。
特に、漏水の原因となりやすいパラペット天端の防水はアルミ笠木を撤去し、塩ビシートを天端・立上り共に張り込み、漏水トラブルの多いドレン廻りは改修ドレン設置し、2重構造にして防水性を強化しました。
ウレタン塗膜防水の屋上側溝部は膨れや亀裂もなく比較的良好な状態で、既存の屋上平場・立上りはアスファルト露出防水です。今回の仕様は耐久性が有って保護塗装などのメンテナンスの要らない、塩ビシート防水機械固定式工法を採用させて頂きました。東西の側溝は既存のウレタン防水の塗り替えで対応し、共に、屋上と同様に防水性強化のため改修ドレンを設置としました。
屋上の配管・架台・タンクなどの鉄部塗装を完了し、隣の自宅玄関前の門扉などを塗り替えて工事は完了しました。

施工前

アルミ笠木撤去・立上り撤去

シート固定用ディスクアンカー穿孔作業

塩ビシート張り (平場・立上り)

1階庇屋根 ウレタン塗膜防水 1回目

屋上側溝 ウレタン塗膜防水 2回目+トップコート

施工完了

施工完了
【関連サイト】
マンション修繕工事サイト仙台 明和
HPより塗り替えの見積お申込みを頂き、現地調査の後1週間後に建物調査診断書を添えて提出させて頂きました。
弊社の提案としては、サイディングの縦目地及びサッシ廻りシールの全面撤去打替えでしたが、この点を評価して頂きご成約の後着工の運びとなりました。
足場を架設後詳細な調査を行った結果、急勾配(5寸勾配)のコロニアル屋根は藻の発生・塗膜剥れが多く見られ、問題のサイディング縦目地・サッシ廻りシールは予想以上の劣化が進んでいる状況でした。
特にシールは硬化が進んでひび割れが各所に見られ、1F・2Fレストランのサッシ廻りシールは亀裂が顕著で、室内への漏水発生の原因と判明しました。また、サイディング板目地の西面は硬化がより顕著で、微細なひび割れが発生して雨水が侵入し、サイディングボードの劣化に至る可能性が有ります。
屋根を高圧洗浄する際は時間を掛けて丁寧に藻・汚れを除去し、脆弱塗膜の剥れも多く見られた為2液形の浸透性シーラーを2回塗って強化し下地を整えます。塗膜が剥離したコロニアル屋根は下塗り材の吸い込みが見られ、吸い込みが止まるまで塗ってから中塗り・上塗りと作業は続きます。

施工前 物付着と塗膜剥れが目立ちます。

施工前

軒天の汚れ

サイディング板目地・サッシ廻りシールの硬化・ひび割れ

レストラン室内への漏水の原因となったシールの亀裂

ロータリーノズルでも・汚れを徹底的に除去

洗浄後 脆弱な塗膜を除去して下地を整えます。

洗浄後

2液形の浸透性シーラーを塗布して下塗り。
【関連サイト】住宅塗り替えドット・コム仙台 明和
RC造り店舗兼
住宅の外壁塗装の際、吹付けタイル面の塗膜の膨れと見られる塗膜剥離が散見されました。剥離した箇所は3階外壁と3階の庇廻り・2階のベランダ手摺壁でした。
原因は、屋上・手摺壁パラペットのモルタル笠木と3階庇天端の塗装が剥れて露出し、雨水がモルタルから侵入して下の外壁塗膜の剥れが生じているようです。本来は新築時に防水すべき箇所ですが、塗装仕上げのため塗膜が剥れて防水性が低下しています。ウレタンの防水材と異なって塗料のウレタン塗膜は防水性は低く、塗膜厚さも薄いため耐久性もありません。
パラペットやモルタル庇の防水はウレタン塗膜防水が一般的ですが、難点はプライマー1回、ウレタン2回、トップコート1回の計4回塗りとなり、厚みが付くため乾き難いので4日間が必要です。当然費用もそれなりにかかります。
今回は、
アパート・賃貸マンション階段やベランダ床の防水に使用する塗布防水剤の「パライージー」大関化学を採用。ウレタン防水材より耐摩耗性はやや低いですが、水性で乾きが早く施工性も良いので工期が半分で費用もセーブできます。
トップコートには骨材が含まれているため防滑性もあり、微細なひび割れにも対応しますので防水材としての機能を有しています。
なお、施工の際に下地が荒れている場合には調整が必要で、剥離防止のため金ブラシ掛け又はカップワイヤー掛けが必要です、

脆弱塗膜の除去の為ブラシ掛け

プライマー塗布

パライージー2回塗りの後トップコートを塗布

施工完了

施工完了
関連サイト
住宅塗替えドットコム仙台
ネットよりお申込みを頂いたRC3階建ての店舗建住宅の現場調査を行いました。築36年の建物ですが、新築時にしっかりとコンクリート杭を打ってあるため、震災による外壁のひび割れ・欠損は全くと言って良い程見られません。
お客様のご要望としては、室内のリフォーム工事を発注済みで、今後長らく店舗として活用の出来る用充分な補修と、イメージを大きくチェンジする塗替えを実施したい点に有りました。
足場架設後、外壁は詳細な調査診断を実施してひび割れ・欠損・モルタル浮きなどの詳細な外壁診断を行いますが、、外壁と看板はカラーシュミレーションを使って3パターンほどのイメージを提出させて頂きました。
花屋さんの看板は既存の箱文字を替えておしゃれなイメーの書体でデザインし、外壁もこげ茶にモズグリーン素地の看板となり、大幅なイメージの一新となります。付帯工事として不要になった鉄骨などの解体を足場解体前に行い、翌週から足場をかけて下地補修・塗装作業に入ります。




ベランダ床(FRP防水)からの漏水 2016.05.11
屋根・外壁の塗装は完了しましたが、今度はベランダ床防水層の解体調査に入ります。
側溝のドレン付近入隅部には15.0cm程の亀裂が2ヶ所確認され、以前から漏水が発生して軒天に至っている様子です。床を解体してみると床のコンパネと手摺壁内側のベニヤ板は腐食して黒ずんでおり、防水工事をするにあたっては解体補修を必要とします。
FRP防水は強度があり耐久性の有る防水層ですが、経年劣化で側溝の入隅部やドレン周りの接続部に亀裂が生じやすい特徴が有ります。また、衝撃には弱いようで、地震による挙動や重い物の落下等による損傷が見られます。
軒天ににじみが生じていると可能性が有り、床面だけを見てもその症状はわかり難く手遅れになるケースが多いので注意が必要です。





関連サイト 「マンション修繕工事サイト仙台」
【仙台で外壁改修、塗装、防水を中心とした大規模修繕工事に特化した明和】
HPより見積もりのお申し込みを頂き、1週間後に建物診断書を添えて見積もり書を提出させて頂きました。今回に屋根は6/10 (10分の6勾配)のため屋根足場を要します。
コロニアルに若干の塗膜剥がれが見られる程度で、築15年を経過している割には反りや損傷は見られず比較的良好な状態です。しかし、両側にマンションが建った為日当たりや通風が良くない様で、屋根全般に渡って藻が発生しています。
高圧洗浄機で藻・堆積した粉塵などを丁寧に除去し、最後に流れて泥が溜まった軒樋を清掃します。その後、軒天・破風・外壁サイディング・バルコニー床の順に洗浄し6時間ほど掛けて作業は完了します。
翌日から養生作業と棟押さえ板金の錆止めを行い、2日後に
コロニアル屋根が乾燥していることを確認した上で塗装に取り掛かります。今回は下塗り材にエポキシ樹脂系の(強溶剤系)強化シーラーを塗布し、劣化したコロニアルの表面を強化して下地を整えます。なお、過去に塗替えされている場合には既存の塗膜を傷めてしまう可能性があり、強溶剤系使用は出来ず弱溶剤系の浸透性シーラーなどを選択します。タスペーサーは下塗り完了後に挿入します。
仕上げ材はコロニアルの下端を弱溶剤系のシリコン樹脂塗料で丁寧に刷毛塗りし、次にローラーで全体を塗って中塗りを完了します。仕上げ材の塗り重ね時間は3時間以上(メーカー指定による)確保し、次に同じ要領で上塗り作業を行います。
4月頃には日照時間が長くて空気も乾燥しており、6月中旬ころまでには最も塗り替えに適した時期で、作業する者にとっても作業性が良く塗装品質の向上にもつながります。

屋根足場架設完了

高圧洗浄

雪止め ペーパー掛けの後錆止め塗布

棟押さえ板金のペーパー掛け

エポキシ錆止め塗布

強化シーラーを塗布

タスペーサーを挿入 10枚/㎡ 合計 1400ヶ所

コロニアル下端の刷毛入れ(中塗り)

ローラー塗り(中塗り)

コロニアル下端の刷毛入れ(上塗り)

ローラー塗り(上塗り)

上塗り完了

上塗り完了
関連サイト「住宅塗替え塗装ドットコム」
【地元仙台の気候風土・諸事情に適合し、経験豊富で多くの施工実績を持った職人がどんな塗り替えにも対応いたします】
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