RC造り店舗兼
住宅の外壁塗装の際、吹付けタイル面の塗膜の膨れと見られる塗膜剥離が散見されました。剥離した箇所は3階外壁と3階の庇廻り・2階のベランダ手摺壁でした。
原因は、屋上・手摺壁パラペットのモルタル笠木と3階庇天端の塗装が剥れて露出し、雨水がモルタルから侵入して下の外壁塗膜の剥れが生じているようです。本来は新築時に防水すべき箇所ですが、塗装仕上げのため塗膜が剥れて防水性が低下しています。ウレタンの防水材と異なって塗料のウレタン塗膜は防水性は低く、塗膜厚さも薄いため耐久性もありません。
パラペットやモルタル庇の防水はウレタン塗膜防水が一般的ですが、難点はプライマー1回、ウレタン2回、トップコート1回の計4回塗りとなり、厚みが付くため乾き難いので4日間が必要です。当然費用もそれなりにかかります。
今回は、
アパート・賃貸マンション階段やベランダ床の防水に使用する塗布防水剤の「パライージー」大関化学を採用。ウレタン防水材より耐摩耗性はやや低いですが、水性で乾きが早く施工性も良いので工期が半分で費用もセーブできます。
トップコートには骨材が含まれているため防滑性もあり、微細なひび割れにも対応しますので防水材としての機能を有しています。
なお、施工の際に下地が荒れている場合には調整が必要で、剥離防止のため金ブラシ掛け又はカップワイヤー掛けが必要です、

脆弱塗膜の除去の為ブラシ掛け

プライマー塗布

パライージー2回塗りの後トップコートを塗布

施工完了

施工完了
関連サイト
住宅塗替えドットコム仙台
HPよりご連絡を頂いたお客様のバルコニーの床から漏水が有り、軒天のボード面に雨水が流れているという事で早速調査に伺いました。
築後12年ほどの木造の戸建て住宅ですが、床面と排水溝・巾木はウレタン塗膜防水になっています。しかし、排水溝の出隅部分の塗膜は完全に切れて防水機能を失い、その下地の防水ベニアも水が廻って腐食しています。
漏水の原因は他にも有り、防水層の立ち上げの箇所のシールがなかったり、手摺支柱とアルミ笠木の取合いに隙間が生じています。加えて、の手摺サイディングの縦目地は硬化してひび割れが生じ、結果、軒天まで達する漏水となっていました。
改修方法としては、一旦排水溝廻りの防水層を撤去し、腐食した床材と一部の根太も撤去します。結局、排水溝廻りの防水ベニアは殆ど貼り替えとし、FRP防水で床・排水溝・巾木を防水処理とします。排水溝の出隅・入隅ヶ所には補強用のメッシュを入れ、エポキシ系の防水材を2回塗ってトップコート仕上げします。
手摺壁の縦目地及び支柱とアルミ笠木の取合をシール処理し、最後に軒天を透湿性・防カビ機能のある塗料で塗り替えて完了です。なお、施工のし難い梯子を使っての作業でしたが、縦目地は全て撤去・打替えとさせて頂きました。
01 施工前 01

02 施工前 02

03 防水材及び腐食した床材・一部根太の撤去

04 床材貼り替え完了

05 FRP防水

06 FRP防水完了

07 防水層立上りおさめシール処理

08 手摺支柱とアルミ笠木取合のシール処理

10 サイディング縦目地シール打替え及び軒天塗装完了
関連サイト「住宅塗替え塗装ドットコム」
【地元仙台の気候風土・諸事情に適合し、経験豊富で多くの施工実績を持った職人がどんな塗り替えにも対応いたします】
今回施工中のワンルーム賃貸マンションですが、工事も最終工程のバルコニー床の防水工事に取り掛かりました。
賃貸マンションの床面はモルタル金鏝仕上げ叉は塗り床になっている事が多く、いわゆる床面の防水処理は殆どされていません。大きな理由は建物建築費全体のコスト圧縮にあり、オーナー様の意向としてはより高い利回りを考えた場合、出来るだけ建築費用を抑えようとする為です。
新築当時はさほど問題は有りませんが、コンクリートの乾燥収縮によるひび割れは避けられず、10年もすると平場や排水溝・ドレン周りにひび割れが発生し易くなります。
また、コンクリート打放しの躯体とその上に塗られたモルタルに隙間が生じ、いわゆる「モルタル浮き」も同時に発生します。原因は躯体のコンクリートとモルタルの収縮係数の差によるもので、築後15年位になるとバルコニー全体に発生が見られます。
特に、ひび割れの場合には雨水が躯体内部に浸入し、コンクリートの中性化を促進して内部鉄筋の腐食による爆裂にいたり、場合によってはクラックがコンクリートを貫通して軒天に達し、雨水が浸入して
エフロレッセンスの発生も見られ、建物美観を大きく損う原因となります。
賃貸のマンションなどではこのまま放置されているケースも多く、結果的には建物の資産価値を損う原因ともなっています。その為、床面のひび割れやモルタル浮きを補修して防水工事を行う事が必要ですが、工事を行うにあたっては足場を掛ける必要が有ります。
したがって単体でのバルコニー防水工事は室内側からの作業となり、入居様には大きなご負担をかける事にもなります。しかも工期は長くコスト的に割高となってしまい、殆どの場合外壁改修工事や屋上防水工事など、全体を含めた改修工事の際に実施されています。
防水工事はひび割れやモルタル浮きの下地補修工事が必須ですが、一般的な工法としてはウレタン塗膜防水工法が有ります。その他に長尺塩ビ防滑シート張り工法や、FRP工法なども有りますが、コスト的な面や作業性の良さから主流になっています。ウレタン塗膜防水は平場・排水溝・巾木・ドレン廻りに施工します。
なお、床は雨や積雪で大変滑り易い為、最後の工程のトップコート仕上げの前に細かいチップを蒔き、防滑仕様にして仕上げます。
① 施工前 上げ裏の漏水状況の例

② 床の下地調整(ケレンして既存塗膜などを除去・平滑にします。)

③ プライマー塗布

④ 排水溝周りに補強の為メッシュシートを敷き込みます。(ウレタンの亀裂防止)

⑤ ウレタン鏝仕上げ 1回目

⑥ ウレタン鏝仕上げ 2回目

⑦ 細かいゴムチップなどを蒔いてトップコート塗布(防滑仕上げ)

⑧ 施工完了
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