住宅やアパートに広く使われている窯業系のサイディング外壁ですが、サッシ周りに雨水が流れてサイディングの損傷が見られる場合が有ります。原因は、外壁から流れた雨水がサッシ枠出隅に流れ、傷んだシールのひび割れや剥離箇所などから外壁に浸透することに有ります。
新しいサイディングの表面から雨水が進入することは有りませんが、塗膜が劣化して防水機能が落ちてきたり、サッシ廻りシールの亀裂や破断によりサイディングの切断面に雨水が侵入するケースが有ります。特に、寒さの厳しい仙台では北面外壁に凍害となってよく見られる症状です。
対策としては傷んだシールは打替えを行なうべきですが、雨水が壁伝いに流れないようにする事も有効な手段です。
ここで登場するのが「伝え水切り」です。樹脂製で出来た部材ですが、雨水の流れるサッシ縦枠の下端にビスで固定し、上端をシールして防水処理を行ないます。
傷んだサイディングを張り替えるとなるとそれなりの手間と費用が掛ります。その症状が見られた場合には痛む前に対処したほうが良いと思います。



関連サイト「住宅塗替え塗装ドットコム」
【地元仙台の気候風土・諸事情に適合し、経験豊富で多くの施工実績を持った職人がどんな塗り替えにも対応いたします】
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日頃お付き合いを頂いている管理会社様からのご紹介による、木造5世帯の集合住宅の外壁塗り替え工事が完了しました。この建物は区分所有法により分譲マンションに位置づけられていますが、数少ない木造の共同住宅です。(法律的には5世帯以上が分譲マンション)
通常のワンオーナー様のアパートなどと異なり、共有部と専有部に分かれているため、共有部の屋根・外壁の塗替えは全て所有者様の合意が必要で、総会の決議を経なければ工事に着手することは出来ません。工事費は修繕計画に伴う修繕積立金が当てられますが、入居者様のご理解・ご協力が不可欠のため事前の工事説明会を開催し、工事の計画や内容を充分にご理解頂く必要があります。
屋根・外壁などの塗装仕様やシールの打替えは一般の住宅やアパートと同様ですが、特に追加した工事に屋根の明り取り窓の水密パッキンの交換があります。漏水が発生した場合、勾配の急な屋根は足場がないと作業が出来ないため、今回は全面的な交換作業となりました。製品は「日本ベルックス」のため、メーカーの協力店に交換作業を依頼しました。なお、メーカーでは10年毎の交換を推奨しており、実際築18年後で3世帯の漏水が発生しています。
外壁は金属サイディングですが、刷毛塗り作業が主体の塗替えで通常より作業が要求され手間もかかります。下塗りはエポキシ系の錆止めを全面塗布し、シリコン樹脂塗料を2回塗って仕上げます。その他、窓廻りや額縁・水切りなどの細部箇所を刷毛塗りで仕上げ、最後に管理会社様の足場解体前検査を経て工事が終了します。

施工前

施工前 コロニアル屋根と明り取り窓

施工前

高圧洗浄

下塗り 強化シーラー

錆止め 金属製鼻隠し

外壁ペーパー掛け 金属製サイディング

錆止め

中塗り シリコン樹脂塗料

施工完了 強化シーラー+シリコン樹脂塗料2回

同上

同上

施工完了 軒樋・竪樋

施行完了 金属製サイディング

施行完了 鼻隠し
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