ベランダ床(FRP防水)からの漏水 2016.05.11
屋根・外壁の塗装は完了しましたが、今度はベランダ床防水層の解体調査に入ります。
側溝のドレン付近入隅部には15.0cm程の亀裂が2ヶ所確認され、以前から漏水が発生して軒天に至っている様子です。床を解体してみると床のコンパネと手摺壁内側のベニヤ板は腐食して黒ずんでおり、防水工事をするにあたっては解体補修を必要とします。
FRP防水は強度があり耐久性の有る防水層ですが、経年劣化で側溝の入隅部やドレン周りの接続部に亀裂が生じやすい特徴が有ります。また、衝撃には弱いようで、地震による挙動や重い物の落下等による損傷が見られます。
軒天ににじみが生じていると可能性が有り、床面だけを見てもその症状はわかり難く手遅れになるケースが多いので注意が必要です。





関連サイト 「マンション修繕工事サイト仙台」
【仙台で外壁改修、塗装、防水を中心とした大規模修繕工事に特化した明和】
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コロニアル屋根の天窓からの漏水が有り、室内側から調査した結果水密剤の劣化による漏水と思われました。この製品は「日本ベルックス㈱」社製の製品で、補修にあたってはメーカーのサポートを受けなければ補修はできません。
メーカーから仙台の協力業者さんに補修を依頼し、2箇所の水密剤材の交換と整備をお願いしました。以前にも漏水があってお客様はシーリング屋さんにお願いしてシールを打ってもらいましたが、漏水は止まらずこの状態が続いていたようです。
5寸勾配の屋根までは梯子を遣った作業が可能で、3連梯子の下に安定を増すスタビライザーがついており、補修はロープで安全を確保しながらの一人作業となります。熟練していないと難しい仕事です。
作業は外装板とガラスの押し縁を取り外し、水密材の交換とシール処理に寄る取付け箇所の防水補強を行い、外装板裏面のパッキンの調整を行います。最後に外装板を取付けてガラス清掃を行ない、金属部へのグリス注入と動作確認を行い作業は終了します。
なお、屋根は過酷な条件にさらされている為ゴム製品やシール材の劣化は避けられず、メーカーでは水密材は10年毎の交換を推奨しています。





関連サイト「住宅塗替え塗装ドットコム」
【地元仙台の気候風土・諸事情に適合し、経験豊富で多くの施工実績を持った職人がどんな塗り替えにも対応いたします】
仙台ではこの時期は低温続きで、外部の塗装にはあまり適しない日が続いています。しかし、住宅塗替えの工事は少なくなりますが、HPより時々塗り替えの概算についてのお問い合わせはあります。
お客様としては3月頃からの塗替えをお考えの様子で、今からおおよその価格を調べておきたいという事かもしれません。先日のcoopさんの広告にはしっかりと塗替えのキャンペーンが載っており、興味をもたれるお客様もいるという事でしょうか?
先日、賃貸マンション経営のお客様よりアパートの漏水補修の依頼が有り、早速現地を訪れて調査しました。
漏水個所はトイレ脇の洗濯機置き場の天井面で、天井を剥がして調べた結果原因が分かりました。天井裏には台所からのスパイラルダクトが通っており、外壁側のガラリと接続しています。
問題なのはこの接続箇所で、スパイラルダクトとガラリのサイズが合わず1.0cm程の隙間が生じ、強い風雨の日には逆流して雨水が流れていました。
対策としてはその隙間を内側からシール処理を行い、外壁側のガラリには大きなフードを被せて雨水の侵入を防ぐことでした。以前にも内側からシール下形跡はありましたが、熱でシールが剝れたのか漏水しているようで、外部の対策も取らなかったのが原因と思われます。
外壁からの漏水は色々なケースが有り、原因の特定が容易でない事が多いのですが、今回は原因がはっきりしていたので対策は容易でした。
天井を復旧して塗装の後完了ですが、入居して間もないお客様にとってはさぞかしご迷惑だったと思います。
01 天井を剥がして漏水の調査

02 原因はスパイラルダクトとガラリの隙間

03 施工前のガラリ

04 換気フード取付け完了
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