外壁サイディングのいた目地シールは後打ちでリ露出しているため紫外線の劣化が進行しやすい。メーカーサイドでは耐久性は8年程度とも言われ、現在主流のシリコン樹脂塗料などと比べても短い。
しかし、今回施工させていただいた建物は築8年でシール材の剥離と硬化が生じ、雨水が進入するため施主様が屋根・外壁の塗替えと共に板目地・サッシ廻りシールの全面撤去打替えを決断されました。
通常、築8年程度であればチョーキングや硬化等はよく見られますが、これほどの劣化状況は余り見られません。調査のためカッターを入れて撤去したシーリング材を確認した所、サイディング用ではない高モジュラスタイプのシーリング材が使われたことに原因があると判明しました。
サイディングは挙動がある部位の為低モジュラスタイプが使用されるべきで、引っ張った時の復元力の大きい高モジュラスタイプは適していません。地震などの挙動があった場合、低モジュラスタイプであれば引っ張られても復元力は小さく剥離は避けられます。
今回の打替えにはサイディング用の低モジュラス変性シリコンを使用しました。

施工前

施工前

撤去したシール材

シール撤去

プライマー塗布

シール充填

ヘラ押え

施工完了
関連サイト「住宅塗替え塗装ドットコム」
【地元仙台の気候風土・諸事情に適合し、経験豊富で多くの施工実績を持った職人がどんな塗り替えにも対応いたします】
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日頃お付き合いの有る管理会社様のご紹介より、分譲マンションの外壁塗り替え工事を施工させて頂きましたが、約2ヶ月間を要して完了の運びとなりました。2階建て2棟・13世帯の管理組合様です。
この物件は窯業系サイディング張りの住宅ですが、仙台では珍しい木造の分譲マンションです。築後20年を経過しているためにサイディングの表面は褪色してチョーキングが進み、一部の北面の外壁は凍害による劣化も見られる状況でした。
今回、特に問題となったのはサイディングの目地シールとサッシ廻りのシールの劣化で、シールの硬化が進んだ事と地震による挙動により剥離・ひび割れが生じ、建物全体の防水性の低下が危惧されていました。挙動による動きはシール材の破壊にも思える位の損傷で、一部はサイディングボードが横にずれた状況で、今回は全面的な撤去・打替えが行われました。
窯業系サイディング張りの場合、シールが後打ちのために露出する事になり、塗膜が被った吹付けタイル面のシール材と比べると劣化は早く、比較的耐久性の有る変成シリコンでも10年程度と考えられています。紫外線が直接当たる事により含まれる可塑剤が飛んでしまい、シール材の硬が硬化して弾力性を失い、大切な建物の保護機能は失われてしまいます。
外壁の内部には防水シートが有るので室内に漏水することは少なくとも、防水性の失われたサイディングの切断面から雨水が侵入し、水を含んでボロボロに劣化してしまって最後には張替えが必要になります。サッシ廻りのシールも同様で、放置すると室内への漏水に繋がるだけに全面的な撤去・打替えを成りました。

施工前

施工前

施工前 排水ドレンが詰まってプールのような状況でした。

施工前

施工前

施工前

施工完了 (トップコート塗布)

施工完了

施工完了

施工完了

施工完了
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