住宅塗替え工事の際、時々土台基礎のひび割れについてのご相談を頂く庫が有ります。ひび割れと言ってもその程度は様々で、震災による欠損を伴うひび割れも有れば、ただ単に基礎の塗られた薄塗りモルタルの表面だけのひび割れの場合も有ります。薄塗りモルタルのひび割れの際は、基礎そのものに損傷がおよんでいる事はなく無視しても構いません。
良くあるケースは地震や震災時の損傷がそのまま残っている場合で、住宅の安全強度の観点から専門的な知識は持ち合わせていませんが、施主様のご要望により基礎のエポキシ樹脂注入工事を行うケースが有ります。
注入の工法はひび割れの幅に応じて異なりますが、基本的に幅0.3mm以上1.0mm未満の場合は低圧注入、1.0mm以上がガンによる注入工法となります。工期は、目止めの為のシール材処理と注入用の座金取付けに1日、注入及び硬化迄1日、シール・座金撤去及びセメントフィラー塗布の計3日間。意外と手間のかかる工事です。
なお、基礎は地中に埋もれている為、少なくとも地面より2~30cm程掘り下げたほうが良いでしょう。

施工前

エポキシ樹脂低圧注入

エポキシ樹脂ガン注入

セメントフィラーを塗布して補修跡をきれいに仕上げます。
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住宅塗り替えドットコム仙台明和
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首都圏のお客様からネットよりお申込み頂いたRCアパート・共用廊下・階段の下地補修に取り掛かりました。
築25年を経過する賃貸アパート・マンションは定期的な修繕がされていないケースがほとんどで、屋上防水層・外壁・鉄部・廊下・バルコニーの床等に自然劣化に伴う損傷が見られます。
RC建物の場合はコンクリートの中性化に伴う鉄筋の爆裂・ひび割れ・欠損は避けられず、定期的なメンテナンスを怠ると躯体にダメージを与え・美観は勿論耐久性や安全性が低下して資産価値の低下にも繋がりかねません。しかし、多くの建物は管理が行き届かず放置され、入居者の入退出に伴う室内のリフォームはともかく、外部は殆ど手が回っていないというのが現状です。
今回、施主様のご要望としては屋上や足場の必要なバルコニー側を除き、共用廊下・階段の壁・天井の塗装及び防水に絞った工事を優先して行うことでした。塗装にあたっては下地補修の重要性をご理解いただき、共用廊下の床や凍害で傷んだ階段の防水工事を提案させて頂き工事に着手しました。
作業の手順は、調査・マーキングに従ってひび割れ補修・浮き注入・欠損補修・剥離部の補修作業を行い、外壁・手摺壁・天井・段裏の下地を整えパターンを戻します。適切な塗装作業を行うためにはこの下地補修作業が重要で、仕上がりを大きく左右する重要な工程なのです。

施工前

施工前

調査・マーキング(鉄筋の爆裂ヶ所)

ひび割れ 0.3mm以上 1.0mm未満 エポキシ低圧樹脂注入

階段踏面のモルタル浮き注入 エポキシ樹脂注入

床モルタル浮き エポキシ樹脂注入

階段 段裏鉄筋爆裂補修 エポキシモルタル充填

ひび割れ補修完了

段裏 鉄筋爆裂補修完了
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築50年以上経過する外壁のパターンは1Fが吹き付けタイル、2Fが吹付けリシン仕上げになっています。過去に改修工事がされてはいますが、どちらもパターンが揃わず美観を損なっています。最近の住宅塗替えではめったに有りませんが、今回は左官仕上げを行った後、新たにパターンを付けて塗装仕上げを行う事となりました。
綺麗なパターンを吹くためには一旦左官仕上げを行、下地を平滑にする必要が有ります。左官仕上げはプライマーを塗布して金鏝で粗仕上げの後仕上げを行い、外壁の他軒天、破風、玄関廻りの壁範囲を仕上げします。
2日間の乾燥期間をおいた後、シーラーを塗布してエアレスでベース吹きを行います。ベース吹きが乾燥したことを確認し、玉吹きを行い、半乾きの状態でローラーでヘッドカットを行います。このパターンが吹付けタイルと呼ばれる仕上げですが、これにはパターンの大きさや均一な模様を付けるための高度な技術と経験を要します。
特に、近年の外壁塗装は一部刷毛塗りで殆どがローラー塗り仕上げのため、玉吹きが出来る熟練した職人が少なくなっているのです。また、吹付けの場合は近所の家や車へ飛散する恐れが有り、徹底した養生が必要になり同時に足場材の養生も必須です。
今回は、施主様のご要望に応じてやや小さめのパターンで仕上げましたが、施工後はパターンも揃っていて仕上がりも良く、3部艶有り仕上げも落ち着いている風合いで評価を頂きました。

プライマー塗布

左官 金鏝粗仕上げ

左官 金鏝仕上げ

左官仕上げ完了

シーラーを塗布後にベース吹き

ベース吹き完了

玉吹き (吹き付けタイルパターン仕上げ)

玉吹き完了

中塗り・上塗り完了 (パーフェクトトップ)

施工完了
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木造住宅のモルタル吹付けタイル又はリシン面のひび割れですが、ラスモルタル塗りのためRC外壁の様にエポキシ樹脂注入はできません。補修方法はひび割れの幅によりますが、補修材としては一般的に微細なひび割れの場合水性の微弾性フィーラー刷り込みが行われます。
一般の方がホームセンターで買ってきたシリコンシールで埋めているケースが良く見られますが、実はこれが塗装屋泣かせの問題有りの補修方法なのです。価格の易いシリコン樹脂シールは後でミミズ腫れの様に塗膜がブリードしてしまいます。
ブリード現象とは、外壁のひび割れ(クラック)を補修する際に使うシーリング(コーキング)剤に含まれる可塑剤が表面に出て行き塗料と反応して変色する現象です。外壁にグレーで塗ったようなミミズ跡のような症状がブリードです。しかも、密着力の強いシリコンは撤去が困難で、おまけにその上に塗料が載りにくいう特性が有ります。
今回は、築50年以上経過する物件のため、ひび割れ巾が0.5mm~2.0mm程有り、エポキシ系注入剤の高粘度タイプをゴムヘラ刷り込みにて対応しました。なお、ひび割れの幅により中粘度と高粘度タイプの使い分けも必要です。このタイプの注入剤はシール材のようなブリードもなく、痩せることもないので仕上げがより綺麗になり強度も向上します。

施工前

施工前

施工前

エポキシ樹脂刷込み

施工完了

施工完了

施工完了
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今回、ネットより見積もりを頂き着工した物件は築50年以上の木造住宅。過去、何回かの改修工事が行われていますが、今回は外壁の下地調整を伴う工事です。
外壁のモルタルは1F廻りが吹付タイルで2Fは吹付けリシン。共に劣化が進んでひび割れ・パターンの剥離やリシンの風化に伴う脆弱化の進行が見られます。
塗装工事を行う場合、劣化した箇所をサンダーで除去し、下地を整えてからベース吹きを行い、新たにパターン付け(玉吹き)をしてから仕上げ塗装を行う必要が有ります。
その前段階で重要な工程がサンダー掛けで、ここで下地をと整えないと新たにきれいなパターンを付けることが出来ません。
作業は、バキュームクリーナーに集塵装置付きのサンダーをセットし、外壁・軒天・破風の順で作業を行います。作業は粉塵と騒音を伴う作業で、近隣の皆様にはその旨事前に説明が必要です。
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コロニアル屋根は紫外線・風・降雪などによる過酷な環境にあるため、塗膜の剥がれや裳・カビの発生などの症状が多く見られます。塗膜剥がれにより表面から雨水が屋根材に染み込み、何度も繰り返されることにより反ったり脆くなって割れが生じ易くなります。
塗装作業の際には足を乗せる位置を考え無いと割れてしまうため最新の注意が必要です。最も、このような症状になれば塗替えをしても耐久性は期待が出来ず、出来れば屋根全体の被せ工法を検討したほうが良いでしょう。
但し、全面改修となると塗装費用の3倍以上のコストが掛り、場合によっては軒樋・竪樋・集水器などの交換も必要になるため、簡単には踏み切れないのが実情ではないでしょうか。その為、部分的な補修に留めて塗装仕上げを行なうのも現実的な選択です。
補修にはひび割れ箇所を変性シリコンなど埋めて塗装する方法から、割れた一部のコロニアルを外して差し替える方法などが有ります。差し替えを行う場合にはコロニアルを持ち上げ、止め付けてある奥の釘を外す必要が有るので割れないよう注意が必要です。
新しいコロニアルを差し込む場合は皺になった防水シートを傷つけると漏水が発生します。また、新たな釘を打つ事は漏水に繋がり易く、シーリング材を塗って差し込み接着します。
高圧洗浄の後専用のシーラーを塗って下地を整えると共に補強し、弱溶剤系のシリコン樹脂塗料などを2回塗って仕上げます。なお、コロニアルの劣化が特に見られる場合には、シーラーの吸込にが止まって濡れ色になるまで2回塗りが必要です。

施工前

藻や泥などの堆積物を丁寧に洗浄します。

アンテナ取り付け時に割れたものと思われます。

割れたコロニアルと新しいコロニアルにシール材を塗ります。

下の防水シートを傷つけないように挿入します。

補修完了

シーラを塗布後に中塗り。

中塗り

上塗り

上塗り完了
関連サイト「住宅塗替え塗装ドットコム」
【地元仙台の気候風土・諸事情に適合し、経験豊富で多くの施工実績を持った職人がどんな塗り替えにも対応いたします】
震災補修工事でALCの目地とサッシ廻りのシール打替えが終了し、今度は塗装工事に取り掛かります。
しかし、何時もお世話になっている仙台の日本ペイントさんの調色工場は被災し、福島方面の向上も同様で調達が出来なりました。その他、関西ペイントさん・エスケー化研さんも同様で、結局唯一稼働している菊水化学さんに調色を依頼し、ようやく塗装作業に入ることが出来ました。
ALC板の欠損部とクラックは補修済みですが、下塗りには微細なクラックに追従する微弾性フィーラーを使い、仕上げは水性シリコン2回塗りで仕上げます。既存の塗膜は高級な石目調吹付けですが、今回は水性シリコン仕上げの為イメージは変わります。
屋上パラペットのトタン板と塔屋のスチール扉に錆止めを入れ、弱溶剤系のウレタン2回塗りで工事は完了します。
今回の工事は震災直後で中々予定通りには進みませんでしたが、施主さんの理解とご協力を頂き施工を完了することが出来ました。
01 施工前

01 ALC板目地シール撤去

02 ALC板目地シール充填

03 窓廻りシール充填完了

04 微弾性フィーラー塗布

05 水性シリコン樹脂塗料塗布2回

06 パラペット 錆止め(下塗り)+ウレタン樹脂塗料2回塗り
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東日本大震災で被災された皆様へ
この度被災された皆様には謹んでお見舞い申し上げます。
弊社は住宅関連の修繕工事に係る企業として、地域の皆様の復旧工事に出来るだけ対応させて頂いています。私たちに出来ることを日々考えて実行し、いち早い復興の為全社を挙げてお役に立ちたいと考えております。
今回震災直後に緊急対応のお申し込み有りましたが、昨年ネットから屋上防水層保護塗装塗りのお申し込みを頂いたお客様でした。今回の地震で3階建ての店舗兼住宅のALC板の縦目地・横目地に亀裂が生じて、板の端部には多くの箇所で欠損が生じています。
鉄骨造りのALCの建物は軽量で断熱性に優れると共に低コストが特徴ですが、地震などの挙動に対しては揺れが大きい模様です。被害は1階と2階に集中していて、3階や塔屋の外壁にはあまり損傷は見られません。
板の亀裂は室内側にも及んで貫通しており、このままの状態では漏水に繋がる恐れがあります。また、ALC板の端部に集中して欠損が見られ、一部は中の細い鉄筋が露出しています。当初はひび割れ・欠損の不良個所のみの補修予定でしたが、縦目地のひび割れは3階にも及んでおり、結局漏水と防ぐためには全面補修工事となりました。
補修については目地の不良個所と窓廻りのシールは撤去打替えとし、欠損補修の上その他の縦目地・横目地は撤去せず上掛けとしました。ALC用補修材 (サンモールC 旭化成建材)
この後は、微弾性フィーラー(下塗り)+水性シリコン樹脂塗料2回塗りで仕上げます。
01 ALC板縦目地シールのひび割れ

02 ALC板土台廻り横目地のひび割れ

03 ALC板の欠損
04 サッシ枠廻りシールのひび割れ
05 ALC板の欠損

06 欠損補修完了

07 サッシ枠廻りシール打替え完了

08 サッシ下端シール打替え完了
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