インターネットで調査・診断のお申し込みを頂いたお客様よりご成約を頂き、賃貸のワンルームマンションの改修工事に着手しました。
この建物は竣工後22年ほどを経過していますが、施主様は度重なる修繕工事を実施されていた為、建物の維持保全状況はかなり良く、全体的に外壁の状況も比較的良好に思えます。
但し、前回の外壁塗替え工事の際にはバルコニー側の磁器タイル面は手付かずで、最近になってバルコニー3階の磁器タイルが剥れて落下してしまい、今回はタイル全面の改修を含めた改修工事となりました。
また、工事は屋上の庇屋根とバルコニー床の防水改修工事も実施し、外壁の塗替えを含めた全体的な修繕工事となります。今回は足場を掛ける為大掛かりな工事ですが、防水改修も含めた事により合理的かつ無駄の無い工事ともいえます。
しかし、賃貸物件のオーナー様にとっては経済的な負担は大きく、一般的には20~25年位経過した建物では余り実施されはいません。実際、屋上やバルコニーの軒天から漏水が発生したり、外壁磁器タイルの剥離落下やひび割れが発生し、そのまま放置されているケースは少なく有りません。
工事の段取りは、仮設工事が終了次第に屋上・外壁・床などの高圧洗浄を行い、最初にバルコニー側のサッシ廻りシールの打替えを行います。
同時に、共用廊下廻りの養生作業作業を行い、パイプシャフトやメーターボックスの鉄部塗装に取り掛かります。吹付けタイル面(塗装仕上げの事)と磁器タイル面の調査を行い、不良箇所のナンバリングやマーキングを行います。
次に、共用廊下廻りの内壁の下塗り(微弾性フィーラー)を行い、仕上げ塗装へと進んで行きます。
仮設足場工事

バルコニーサッシ廻りシールの打替え

共用廊下内壁の下塗り
関連サイト「住宅塗替え塗装ドットコム」
【地元仙台の気候風土・諸事情に適合し、経験豊富で多くの施工実績を持った職人がどんな塗り替えにも対応いたします】
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足場の架設作業が終了すると、まず最初の作業が高圧洗浄です。
最も注意が必要な事は隣家への飛散対策ですが、しっかりとネット養生を行ってから屋根・破風板・軒天・外壁の順に作業を進めて行きます。
この時期になると気温も上がってトタン屋根の乾きも早く、好天の日なら午後からケレン作業を行って錆止め作業に入る事も可能になります。トタン屋根は殆ど錆は見られず比較的良好な状態ですが、デッキブラシとマジックロンを使って全体をこすり、塗料の密着を良好にする為下地を調整します。
錆止めは横葺きトタンの下端を丹念に刷毛塗りし、全体をローラーで仕上げて完了します。中塗り・上塗りはシリコン樹脂塗料を2回塗りで仕上げます。もちろん、雪止めもしっかり錆止めを行って仕上げ塗りを行います。
この時期になると日照時間も長くなって乾きも早く、塗装の障害となる朝夕の結露の問題も少なくなります。住宅塗替えの時期としては最も恵まれた時期といえます。
錆止め

中塗り01

中塗り02

上塗り01

上塗り02

トタン屋根施工完了
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【地元仙台の気候風土・諸事情に適合し、経験豊富で多くの施工実績を持った職人がどんな塗り替えにも対応いたします】
以前からお付き合いの有る建築設計事務所の社長さんから紹介を頂き、住宅の塗替え工事の足場架設が始まりました。
今回の物件はトタン屋根とサイディング外壁の戸建住宅ですが、前日に近隣の挨拶を済ませて翌日の8:30AMより工事を開始します。
簡易足場(いわゆるピケ足場)架設の際、楔状の取付け金物をハンマーで叩き込んで固定する為、架設時と解体時にはどうしてもハンマーの打撃音が発生します。
その為、事前の近隣挨拶の際に十分な説明をしておかないと、たまに寝たきりの方や、夜間作業で昼間に就寝されている方などからクレームを頂戴する事も有ります。特に、1日中在宅されているお年寄りのお宅には何かとご迷惑になり、特に作業時間帯や作業手順などに注意しながらの作業となります。
今回のサイディング外壁の塗装仕様ですが、特にサイディングボード専用のクリアー仕上げを提案させて頂きました。意匠性の高いサイディング壁ですが、通常の水性シリコン樹脂塗料仕上げの場合、独特の高級感の有る意匠性が失われます。
クリアー仕上げの場合、元のサイディングの風合いを残し、光沢の有る高級感を再現する事が可能となります。最近のクリアー塗料は紫外線による既存の塗膜の劣化を抑制する為、既存の塗膜をそのまま温存ずるという考え方です。また、タイル調目地の色が異なっている場合には、そのままのパターンを残す事が出来ます。
足場架設工事

施工前のサイディング壁
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