震災補修工事でALCの目地とサッシ廻りのシール打替えが終了し、今度は塗装工事に取り掛かります。
しかし、何時もお世話になっている仙台の日本ペイントさんの調色工場は被災し、福島方面の向上も同様で調達が出来なりました。その他、関西ペイントさん・エスケー化研さんも同様で、結局唯一稼働している菊水化学さんに調色を依頼し、ようやく塗装作業に入ることが出来ました。
ALC板の欠損部とクラックは補修済みですが、下塗りには微細なクラックに追従する微弾性フィーラーを使い、仕上げは水性シリコン2回塗りで仕上げます。既存の塗膜は高級な石目調吹付けですが、今回は水性シリコン仕上げの為イメージは変わります。
屋上パラペットのトタン板と塔屋のスチール扉に錆止めを入れ、弱溶剤系のウレタン2回塗りで工事は完了します。
今回の工事は震災直後で中々予定通りには進みませんでしたが、施主さんの理解とご協力を頂き施工を完了することが出来ました。
01 施工前

01 ALC板目地シール撤去

02 ALC板目地シール充填

03 窓廻りシール充填完了

04 微弾性フィーラー塗布

05 水性シリコン樹脂塗料塗布2回

06 パラペット 錆止め(下塗り)+ウレタン樹脂塗料2回塗り
関連サイト「住宅塗替え塗装ドットコム」
【地元仙台の気候風土・諸事情に適合し、経験豊富で多くの施工実績を持った職人がどんな塗り替えにも対応いたします】
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東日本大震災で被災された皆様へ
この度被災された皆様には謹んでお見舞い申し上げます。
弊社は住宅関連の修繕工事に係る企業として、地域の皆様の復旧工事に出来るだけ対応させて頂いています。私たちに出来ることを日々考えて実行し、いち早い復興の為全社を挙げてお役に立ちたいと考えております。
今回震災直後に緊急対応のお申し込み有りましたが、昨年ネットから屋上防水層保護塗装塗りのお申し込みを頂いたお客様でした。今回の地震で3階建ての店舗兼住宅のALC板の縦目地・横目地に亀裂が生じて、板の端部には多くの箇所で欠損が生じています。
鉄骨造りのALCの建物は軽量で断熱性に優れると共に低コストが特徴ですが、地震などの挙動に対しては揺れが大きい模様です。被害は1階と2階に集中していて、3階や塔屋の外壁にはあまり損傷は見られません。
板の亀裂は室内側にも及んで貫通しており、このままの状態では漏水に繋がる恐れがあります。また、ALC板の端部に集中して欠損が見られ、一部は中の細い鉄筋が露出しています。当初はひび割れ・欠損の不良個所のみの補修予定でしたが、縦目地のひび割れは3階にも及んでおり、結局漏水と防ぐためには全面補修工事となりました。
補修については目地の不良個所と窓廻りのシールは撤去打替えとし、欠損補修の上その他の縦目地・横目地は撤去せず上掛けとしました。ALC用補修材 (サンモールC 旭化成建材)
この後は、微弾性フィーラー(下塗り)+水性シリコン樹脂塗料2回塗りで仕上げます。
01 ALC板縦目地シールのひび割れ

02 ALC板土台廻り横目地のひび割れ

03 ALC板の欠損
04 サッシ枠廻りシールのひび割れ
05 ALC板の欠損

06 欠損補修完了

07 サッシ枠廻りシール打替え完了

08 サッシ下端シール打替え完了
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