損傷の程度にもよりますが、基礎を全面的に手を加えるとなると大変で、一部床を剥がしたり又は一部を解体することとなり、費用とともに大変な工事になります。一般的な工法としては基礎の注入や欠損補修が有り、一般住宅の場合にはこの工法が適用されていると思われます。
今回は「半壊」と判定された戸建て住宅ですが、外部からの注入と欠損補修工事を行いました。基礎に大きな損傷が有れば基礎の裏側も手を加える必要が有りますが、今回は外部からの対応で行います。
住宅の布基礎を30.0cm程掘り返してみると下までひび割れが」生じており、エポキシ樹脂を注入して固定します。注入工法には0.3mm以上1.0mm未満の場合のエポキシ樹脂低圧注入工法と、1.0mm以上の場合のエポキシ樹脂注入(グリスガン使用)の2種類が有ります。
施行には表面に液漏れ防止用の剥離シール(使用後に簡単に剥がせるシール)を施し、エポキシ樹脂をひび割れの幅の大きさに応じて注入します。低圧注入の場合にはゴムの力で浸透していきますが、グリスガン使用の場合には液の粘度を調整して反対側に液が漏れない様調整しながら注入します。なお、縫合工法の場合には、ドリルで穿孔して液を充填し、6.0mmのステンレス全ねじピンを挿入して補強します。
欠損補修の場合は破壊ヶ所や脆弱なコンクリートを斫り取り、強度の出るエポキシモルタルを充填して成型します。最後に表面のモルタル処理を行って完了します。
01 基礎のクラック 1.0mm以上 施工前

02 基礎のクラック 0.3mm以上1.0mm未満 施工前02

03 基礎の欠損・破壊 施工前

03 基礎の欠損 施工前

04 低圧注入座金取付け

05 エポキシ樹脂低圧注入工法

06 ドリルで穿孔 6.0mmφ

07 エポキシ樹脂注入 ピン併用 (縫合工法)

07 表面モルタル処理の後完了

08 モルタル充填工法の後完了

関連サイト「住宅塗替え塗装ドットコム」
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