鉄骨階段は踏面・蹴上・桁一体型で、踏面にはモルタルが載っています。このモルタルから出るアルカリ水が鉄骨階段の腐食を進行させ、雨水の溜まり易い踏面の入隅部に腐食が見られました。一部は段裏を貫通して錆汁が流れ、表面の塩ビシートも剥離しており早急な補修が必要な状況です。アパートの場合には鉄骨階段の補修などあまり行っていないケースが多く、塗装する際に腐食がひどい状態だと初めて気が付くケースも少なく有りません。
特に仙台では首都圏のオーナーさんの物件が多く、管理会社にメンテを任せていても十分機能していない事が多いようです。当初は塗替えだけの予定が溶接を含む大掛かりな補修工事となってしましい、結果的に予算の2~3倍の費用が掛かるという構図です。
踏面は雨水が侵入して凍害が発生し、モルタルがボロボロの為脆弱部を斫り取ります。今回は傷んだ既存の踏面の塩ビシートを剥がし、耐久性と防水性向上の為踏面・蹴上共にt=3.2mmの鉄板を被せて溶接する方法をとりました。
全面に錆止めを施した鉄板を溶接し、桁・蹴上・踏面に錆止め材を塗り、ノンスリップ一体型の階段用塩ビシートをエポキシ接着剤で貼り付けます。桁・段裏を仕上げ塗りし、塩ビシートの端末をシール処理して完了します。
なお、塩ビシート端末のシール処理を行ると雨水が侵入し易く、シート剝れの原因となるので必ず処理します。
ノンスリップ一体型の塩ビシートはデザインやカラーが選択でき、美観が向上して建物のイメージを向上させます。
01 施工前

02 施工前

03 施工前

04 踏面モルタル不陸部斫り

05 蹴上・踏面鉄板被せ溶接

06 溶接完了

07 桁 エポキシ錆止め塗布+塗装

08 ノンスリップ一体型塩ビシート貼り

09 ノンスリップ一体型塩ビシート貼り 接着剤塗り

10 ノンスリップ一体型塩ビシート貼り完了

11 端末シール処理の後施工完了

関連サイト「住宅塗替え塗装ドットコム」
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