窯業系(セメント系)サイディングの外壁塗り替えでは,塗装前の処置として,コーキング(シーリング)の補修が必須です。特に、張り合わせ目地の部分は部材の乾燥・収縮やサイディングの反りなどにより、常に動きが生じる為にやわらかいゴム状のシール材が打たれています。
しかし、築後7年ほど経過するとシールは硬化が始まって弾性力を失い、12年目の外壁塗替えの時期にはシールが痩せて部材との間に隙間ができたり、表面のチョーキングの発生と共にひび割れが生じ易くなります。場合によっては破断や剥離に発展するケースも有ります。
特に、サイディングに打たれたシール材は塗装面で保護されておらず、常にに紫外線の影響を受けやすく劣化がし易いのです。従って、築10~12年の第1回目の塗替え時はほぼ例外なく不具合ヶ所が発生し、何らかの対策を行う必要があります。
劣化の症状は様々ですので補修方法は状況によりますが、シールの「打替え」又は「増し打ち」の何れかかの方法になります。場合によっては劣化ヶ所のみの補修となる事もありますが、劣化の程度と施主様のご予算の範囲によって決定されます。
基本的に雨掛りヶ所シールの耐用年数は8~10年程度と見られており、塗替え塗膜の耐用年数(8~20年)より短い点に注意する必要があります。例えば「増し打ち」で補修した場合、次の塗替え時期まで機能を維持する事は難しく、再び隙間が出来たりひび割れや剥離が生じたりする可能性は残ります。
従って、動きの少ないサッシ廻りや軒天との取合は別にしても、サイディングの場合お客様にはできる限り張り合わせの縦目地だけでも打替えをお勧めしています。
① サイディング壁張り合わせ縦目地 施工前 (硬化の為痩せて隙間が生じています)

② 既存シールの撤去 (両側にカッターを入れて撤去します)

③ プライマーの塗布 (密着力の向上の為)

④ 変性シリコン打ち込み

⑤ ヘラ押さえを行って表面を整える

⑥ 打ち込み後すぐにテープ「を撤去。塗装仕上げを行って施工完了。

関連サイト「住宅塗替え塗装ドットコム」
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