シリコン樹脂塗料の場合、現在のところ塗料そのものの価格が高く、シリコン樹脂塗料と比べるとおよそ3倍ほどでする高額な材料です。塗る手間はどんな材料を使っても変わりませんので、結局、材料の価格がそのまま上乗せになってしまい、見積書の㎡単価が高くなるという事になります。
もちろん、屋根・壁の種類や形状によっても単価は変動しますが、通常建坪30.0坪位の住宅の場合、屋根と壁共にフッ素樹脂仕様にした場合、トータルで15万~20万ほど価格がアップします。
この価格差をどう見るかによってお客様の判断は分かれますが、一般的にシリコン樹脂塗料とフッ素樹脂塗料の耐候性を比較した場合、5年~7年位の開きが有るといわれています。結局、ロングスパンで考えた場合、どちらが経済的かという判断が基本となります。
例えば、戸建て住宅の耐用年数を36年と考えた場合、シリコン樹脂塗料(耐用年数12年)で2回塗り替えるか、又は、フッ素樹脂塗料で1回の塗替えで済ませるかによります。一般的に屋根と外壁の塗料の耐用年数はほぼ同等と考えられていますので、屋根のみフッ素で2回塗り替えるとは考え難いと思われます。
但し、塗装の目的は劣化塗膜の保護機能回復と共に、最も重要な美観の向上が大きな要因となっています。従って、いくら塗膜の劣化が少なくて保護機能が残っていても、藻やカビ又は大気汚染物質にひどく汚染された場合、塗り替えの必然性は発生します。つまり、汚れたら塗り替えるという基本的な要素も残りますので、一階にシリコン樹脂塗料と比べてフッ素樹脂塗料が良いとは言い切れないと思います。
今回は玄関廻りの柱・梁の補修や竪樋補修、外壁ボードの膨れ補修なども行いましたが、震災復旧工事の影響で資材の調達や職人の確保が大幅に遅れてしまい、施主様には大変ご迷惑をおかけしました。ご理解とご協力に感謝いたします。
01 外壁高圧洗浄

02 トタン屋根 中塗り(フッ素樹脂塗料)

03 トタン屋根 上塗り

04 外壁リシン面 下塗り(微弾性フィーラー)

05 トタン屋根 (弱溶剤系フッ素樹脂塗料) 施工完了

06 軒樋・破風 施工完了

07 外壁リシン面(水性フッ素樹脂塗料) 施工完了

08 バルコニー手摺壁 施工前 (ステンレス下地の為の塗膜剝れ)

09 バルコニー手摺壁 施工完了 (エポキシ系下塗り材+フッ素樹脂塗料2回塗布)

10 玄関廻り柱・梁 施工前 (風雨による劣化)

11 玄関廻り柱・梁カバー工法 (ボンデ鋼板製作+焼き付け塗装+取付け) 施工完了

関連サイト「住宅塗替え塗装ドットコム」
【地元仙台の気候風土・諸事情に適合し、経験豊富で多くの施工実績を持った職人がどんな塗り替えにも対応いたします】

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