オーナーさんのこまめな手入れや清掃が行き届き、さりげないフラワーボックス等も若い女性の入居者も多いことが頷けます。ただ、最も不安なこ点はコロニアル屋根の劣化で、苔や藻の発生が顕著で今回は屋根のみの塗替えを希望されていましたが、屋根を塗る為の足場費用が高額になる為結局外壁も塗装する事になりました。
屋根に上がってみるとコロニアルは大きな反りなどは見られませんが、高圧洗浄を行ってみると多量に付着した土埃が泥のように流れてきます。廻りが高い住宅地に囲まれている為、多量の粉じんが屋根に堆積していた事が分かります。
屋根と壁の洗浄には2日間を要しましたが、同時に多量に付着した藻や苔も一緒に洗い流します。コロニアル表面の塗膜は剥離が進行している為浮いた塗膜は徹底して落とす必要が有ります。職人にとっても長く根気のいる作業です。
コロニアルは劣化が表層だけではなくかなり深部まで至っており、基材そのものを強化する必要が有ります。最も重要なポイントは下塗り材をたっぷりと塗る事で、吸い込みが激しい為濡れ色になるく位まで塗るとなると2回塗りが必要です。使用した下塗り材はエポキシ系の浸透性シーラーを使用しましたが、その結果仕様では3回塗りのところ計4回塗りとなり、より耐久性が向上した事になります。
棟押え板金の釘の浮き補修と明り取り窓廻りの隙間シール処理を行い、刷毛塗でコロニアル下端を丹念に塗り込んでからローラーで全体を塗ってゆきます。勿論棟押え板金や雪止めはペーパー掛けしてエポキシ系の錆止めを塗ります。
仕上げ材の弱溶剤系シリコン樹脂塗料を2回塗りし、最後は塗料で塞がったコロニアル下端に皮すきを入れて縁切りを行い終了です。外壁塗はサイディングと吹付けリシンの塗り替えです。
01 全景

02 施工前01

03 施工前 03

施工前04

05 高圧洗浄01

06 コロニアル屋根高圧洗

07 屋根高圧洗浄完了



10 エポキシ系下地強化シーラー塗布

11 強化シーラー2回目塗布完了

12 弱溶剤系シリコン樹脂塗料塗布2回目

13 施工完了 (4回塗り)


関連サイト「住宅塗替え塗装ドットコム」
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